洪(ホン)性弼 牧師
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使徒の働き 10章9節～16節
9.翌日、この人たちが旅を続けて、町の近くまで来たころ、ペテロは祈るために屋上に上った。昼の十二時ごろであった。
10.彼は空腹を覚え、何か食べたいと思った。ところが、人々が食事の用意をしているうちに、彼は夢心地になった。
11.すると天が開け、大きな敷布のような入れ物が、四隅をつるされて地上に降りて来るのが見えた。
12.その中には、あらゆる四つ足の動物、地を這うもの、空の鳥がいた。
13.そして彼に、「ペテロよ、立ち上がり、屠って食べなさい」という声が聞こえた。
14.しかし、ペテロは言った。「主よ、そんなことはできません。私はまだ一度も、きよくない物や汚れた物を食べたことがありません。」
15.すると、もう一度、声が聞こえた。「神がきよめた物を、あなたがきよくないと言ってはならない。」
16.このようなことが三回あってから、すぐにその入れ物は天に引き上げられた。

多くの料理において非常に大切なのが、まさに塩だといえます。ほとんどの料理に必ずといっていいほど塩を入れます。
でも、だからといって塩をスプーンいっぱいにすくって食べる人を見たことがありますか。いいえ、そういう人はいません。現在私たちが経験していること一つ一つを見れば、しょっぱくて酸っぱくて苦いかもしれませんが、これが後にすべて一つになれば、素晴らしい主の素敵な料理に仕上がるということを信じる皆さんであらんことをお祈りします。
これを知らず、ああ、これはしょっぱくて、これは辛いから、あれは酸っぱいから、これは苦いから入れてはいけない……といって吐き出してしまおうとするのなら、神様は必ず必要だから与えようとするのに、自分は何度も拒否して捨てようとするのなら…。それは何でしょうか。そうです。それがまさにアレルギーなのです。
我々の心の中のアレルギーは、霊的にも肉的にも我々自身を苦しめます。おいしいからといって、甘いからといって、自分の好きな味の調味料だけを入れるとしたら、どんな料理を作ることができるでしょうか。
そして、絵を描く人も同じです。自分が一つの色が好きだからといって、いつもその一つの色だけで絵が描けるでしょうか？いいえ。時には暗い色も、時には明るい色も必要です。さまざまな色があってこそ素晴らしい作品を描くことができるのです。
神様が下さるいろいろなものをすべて感謝していただいてこそ、驚くべき料理となり、驚くべき作品となり、驚くべき祝福を得られるということを信じる皆様であらんことをお祈りします。
私たちはすべて真の信頼と真の従順を持って、主が私たちに食べさせてくださるものを食べ、与えてくださるものを受け取り、そして私たちの心の中のアレルギーを退けて驚くべき主の料理、驚くべき主の作品として完成され、主が下さる大きく驚くべき祝福、あふれんばかりの祝福をすべて受ける皆さんであらんことを主の御名においてお祈りします。

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