洪(ホン)性弼 牧師
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第一コリント人への手紙 1章 26節～29節
“26.兄弟たち、自分たちの召しのことを考えてみなさい。人間的に見れば知者は多くはなく、力ある者も多くはなく、身分の高い者も多くはありません。
27.しかし神は、知恵ある者を恥じ入らせるために、この世の愚かな者を選び、強い者を恥じ入らせるために、この世の弱い者を選ばれました。
28.有るものを無いものとするために、この世の取るに足りない者や見下されている者、すなわち無に等しい者を神は選ばれたのです。
29.肉なる者がだれも神の御前で誇ることがないようにするためです。”

世の中にはすっかり順接で溢れています。お金がない。だから苦労する。健康ではない。だから不幸だ。歳を取った、それともまだ若い。だから、だから…….
このように私たちの周りには順接だらけです。あんな理由こんな理由をつけておいて、だから仕方がない……これがまさに世の中の人々の考えです。
世俗的に見ると、今日の本文26節の後に出てくる最も自然な接続詞は順接です。あなたたちは賢い人も多くありません。だからあなたたちは成功することができません。有能な人もあまりいません。だから豊かに暮らすことができません。家柄がいい人もあまりいません。だから出世などはできません。だから、だから…これが世の中ではありませんか。
ところが今日の本文はどうですか。すぐ次の本文27節は、どういう言葉で始まっていますか。
第一コリント人への手紙1章27節の最初の単語は、順接の「だから」ではなく、逆接の「しかし!」で始まっているのです。
この逆接という接続詞は本当に素晴らしいです。この逆接が持っている力は強大です。なぜなら、前にあるすべての条件を完全にひっくり返してしまうからです。前に様々な悪条件があります。良くない状況があります。不利な環境があまりにも多いです。さあ、ここに逆接を一度入れてみてください。「しかし!」です。いくら悪い条件、良くない状況、不利な環境があったとしても、これを全て「しかし!」で退けられると信じる皆様であらんことをお祈りします。
私たちを苦しめるすべての悪い条件、良くない状況、不利な環境を一気に良い条件、良い状況、驚くべき環境に変えて下さる「しかし」の神様を信じて頼り、本当に神様から忠実な働き手として使われる皆様であらんことを主の御名においてお祈りします。

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