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ラハブ。彼女は遊女だった聖書には書かれています。当時ラハブが何歳だったのか、どこで生まれ、どのようして、そのような生業に携わることになったのか、聖書には記されていません。遊女ラハブは、飲み屋兼旅館を営みながら、エリコという大きな町の一角で、ひっそりと一日一日を生きているだけでした。
ところが、そのラハブの家に、イスラエルの二人の偵察隊が入ってきたのです。ラハブは選択をしなければなりませんでした。彼らを追っ手に差し出すか、かくまうか。世の中の側に立つのか、神の側に立つのかを決めなければならなかったのです。運命の分かれ道の前でラハブは毅然としていました。彼女は神の側に立つことにしたのです。彼女は追っ手を送り返した後、偵察にやって来た者たちと命をかけた契約を結びました。
遊女ラハブ。世間的に見れば、彼女は小さな存在だったのかもしれません。しかし、彼女は神を信じて神に従うことによって、彼女だけでなく、彼女と一緒にいた親戚がすべて救われることになったのです。
ラハブはサルモンという人と結婚をしたといいます。このサルモンという人に関して詳細な記録はありませんが、おそらく彼はヨシュアの命令を受けて、エリコを偵察に行った二人の偵察隊のうちの一人ではないかと推測する神学者たちもいます。さらに驚くべきことは、このサルモンとラハブの間に生まれた子供が、ルツの夫ボアズです。ボアズとルツの間からオベデが生まれ、オベデの子がエッサイであり、エッサイの息子がダビデ王なのです。それから、ダビデ王からキリスト・イエスに至るまでのメシアの系図が完成されるのです。
もしかしたら、いてもいなくても同じような存在だったラハブ。しかし、彼女が神を受け入れて神に従ったとき、神は彼女をダビデ王の系図に入れてくださっただけでなく、メシア・イエスの系図にも入れてくださったという事実を私たちは忘れてはなりません。
神を受け入れたのは、信仰です。しかし、私たちは、信仰だけでなく、従順が伴わなければならないということを、私たちはまた、忘れてはいけないでしょう。
行いのない信仰は魂のない体と同じだと聖書には書かれています。魂のない体は、屍です。屍を放っておけば腐っていくだけです。私たちの信仰を腐った信仰ではなく、生きている信仰になるようにするためには従う必要があります。行いが必要であるということです。
イエス様が私たちのために十字架にかけられ、私たちのために血を流されました。イエス様は何のために十字架にかけられたのでしょうか。何のために血を流してくださったのでしょうか。それはまさしく私たちの救いのためです。私たちを救ってくださるために、主は十字架によって神と私たちの間を遮っている障害物をきれいに取り除いてくださったのです。
我々は、信仰を持ち従うことによって、主に仕え隣人に仕えながら、我々のために苦しまれた主を心にとどめ、主に感謝と賛美と栄光を捧げ、勝利する私たちでありますよう、主の御名においてお祈りいたします。
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