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世の中には「天は自ら助くる者を助く」という言葉があります。これは何事においても自分の努力が最優先である、自ら努力もせずにどうして成功を望むことができるだろうか、だから一生懸命努力せよ、そうすれば最後には実を結ぶことができる、という意味です。このように世間一般的には至極当然のような理屈であるにもかかわらず、聖書は自分の力に頼るということについて変わった解釈をします。
箴言3章5節の後半には次のように書かれています。
「……自分の悟りに頼るな。」
つまり、聖書には自分自身の知恵や力に頼るな、と記されているのです。
世の中の人々を見ると、地位のある人、お金持ちの人、権力を持っている人に頼ろうとします。その人たちに頼み事をしたり、ゴマをすったりもします。時には賄賂を渡したりもするようです。
さあ、どうぞ、受け取ってください。誰も見ていません。そう言いながら渡しています。こびを売ります。忖度（そんたく）をします。しかし、その結果どうなるでしょうか。どこの国にも人を頼ったばかりに、滅びる人が一人や二人でないということを私たちはよく知っています。
このように人間の力を頼った結果は実に無残であります。考えてみてください。その地位まで上り詰めるためにどれほど長い時間と努力が必要だったでしょうか。しかし、その甲斐もむなしく、それまで積み上げてきたものは、あまりにももろく、一瞬のうちに崩れ去ってしまいます。
私たちはもう答えを知っています。何を頼ればいいのでしょうか。そうです。神様を頼らなければなりません。
聖書にはあなた自身の力を頼るのではなく、世の中の人々を頼るのではなく、ただ、神様を頼りなさい、ただ、神様の御力を頼り、神様の知恵を頼り、神様の英知を頼り、神様の導きを頼り、そして、神様の恵みに頼るように記されているのです。
みなさん、私たちを何を望み、何に期待を寄せるべきでしょうか。
目に見えるものでしょうか。それとも目には見えないものでしょうか。
見えるものは望みではなりません。事実です。見えないから望みなのです。
今、苦しいですか。少しだけ待ってみましょう。主を信じ、主が下さる祝福に期待を寄せ、望みをしっかりと持って待ってみましょう。イエス様は必ず祝福を下さいます。イエス様は必ず働かれる主であります。
私たちは忘れてはなりません。今、この瞬間が苦しくとも、私たちが神様を頼る限り、私たちがイエス様を頼る限り、必ず祝福されます。このことを信じる皆様であらんことを祈ります。
私たちには望みがあります。だからこそ期待することができるのです。今日の御言葉のように、見えるものは一時的であり、見えないものはいつまでも続く、永遠なものだからです。
いつでも主を信じて、信頼して、頼って、望みを寄せ、溢れんばかりの祝福を受けられる皆様であらんことをお祈りいたします。
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