|
この地に大洪水が起こった時、箱舟の中に入った人たちは、ノアと3人の息子、ノアの妻と3人の嫁の計8人でした。そのほかにも、鳥や動物や種類ごとに、また地面を這うすべてのものも種類ごとに入っていきました。
そして箱舟の中で過ごした期間は1年よりも少し長い371日ほどだったとされています。箱舟の中での生活はとても忙しかったはずです。神学者たちによると、箱舟の中には最低16,000頭ほどの動物が乗っていたと言います。
韓国最大の動物園であるソウル大公園にある動物園では現在2,372頭が飼育されており、職員数は約210名だそうです。しかし、16,000頭もの動物をわずか8人が管理しなければならないとしたら、どうでしょうか。時間に合わせてエサも与えなければなりません。あっちで騒いだりこっちで泣いたりして大変だったはずです。それだけでしょうか？1年以上だと言いますから、動物の赤ちゃんも生まれたはずです。それに16,000頭にも上る動物たちの排泄物やそのにおいは、いかばかりだったでしょう。一日や二日でもなく1年以上、そのようなありさまだったのです。
神様の命令に従って箱舟を造り今まで歩んできたのに、それならもう少しましな、清く素晴らしい未来が開かれなければならないのではないでしょうか。なのに、清いどころか獣や排泄物の臭いにまみれる毎日です。初めは食事をするのもままならなかったのではないかと思われます。こうなると神経質になり争ったり喧嘩したりと様々な人間模様が繰り広げられたことでしょう。しかし、その間も信仰の箱舟は海の上を漂い、ついには神様の導きによってアララテの山地にとどまることとなるのです。
神様は私たちを記憶される方です。神様は私たちを愛される方です。全ての獣たちを記憶する神様が私たちを記憶されないはずがありません。私たちを愛されないはずがないのであります。なのに何の心配があるでしょうか。
私たちは祝福を受けます。神様は独り子であるイエス様の命までも惜しまないくらい私たちを愛して下さいした。そして、イエス様も十字架に架けられるほど私たちに対するご自分の愛を明らかされたのです。私たちの人生がいくら苦しくとも、大海原を漂うノアの箱舟のように、私たちを愛してくださる、とても愛してくださる神様が導いてくださいます。そして、ついには約束の地・祝福の地へと導いてくださることを信じましょう。私たちがすべきことは、神様を信じ、救いを信じ、神様の愛を信じて箱舟の中にとどまりさえすればいいのです。神様に感謝を捧げ、いつまでも主の家に住みさえすればいいのです。
私たちが神様を忘れても私たちを忘れない神様、私たちが神様をあきらめようとしても、決して私たちをあきらめない神様、その神様を信じ、頼って、最後まで信仰の箱舟の中に、主の家に住むことによって、主の導きによりついには大きな祝福を受けることができる皆様であらんことをお祈りいたします。
|
